パーセプション・IMC戦略とは
IMCとは
- 日本では、メディアミックス(media mix)として複数の広告メディアの組み合わせ、広告効果を高める試みが行われてきたが、消費者を取り巻く情報環境が複雑化し、広告枠だけの検討では不十分となっています。
- IMC(統合型マーケティング)は単なる広告のメディアミックスでは無く、広告の枠に囚われない、消費者が取り巻くあらゆる関係者・影響者、商品・サービス、ブランドなどの接点を理解した上でのコミュニケーション設計を行い、ターゲットの購買行動を促すマーケティングのことを指し、手法に捕らわれない事業会社が取り組むべきマーケティング活動の姿と言えます。
パーセプション戦略とは
- IMCの設計には、消費者を購買へと促すコンテクストの設計が必要不可欠です。
- パーセプション戦略は、ターゲット消費者を定め、その消費者がどのように態度変容すると購買へと導くことができるかを、消費者の目線で(カスタマーセントリック)で明らかにし、消費者の消費行動を予測設計しマーケティング戦略立案の出発点にする戦略です。
- ビジネスにおいて狙ったターゲットを動かすシナリオと言える、パーセプションを明らかにすることで、机上の空論で終わらない成功確度の高いマーケティング戦略、更には事業戦略を組み立てることも可能となります。

発行所 | 宣伝会議 |
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著者 | 藤田 康人 三宅 隆之 |
パーセプションの組み立て方
- 多くの企業は消費者ニーズに沿った消費/サービスを提供しており、“消費者が欲しがってくれる筈”とのプロダクトアウト思考でシナリオを設計しがちです。
- パーセプション戦略は、消費者の目線で(カスタマーセントリック)消費者が“なぜその商品・サービスを選ぶのか”、生活者が解決したい課題理解から購買へと変化する態度まで、生活者へのインタビュー調査などを通して科学的に設計し、パーセプションMAPに可視化し整理します。
