2012年2月アーカイブ

採用に向けた会社説明会に出席する関係で、「会社選び」「仕事選び」についてお話をする機会が増えてきました。
『統合知』という本を出版して、マーケティングに限らずいろんな方面からメッセージをいただいています。これは前作の「脱広告・超PR」の時にはなかった反響で、素直にうれしいです。
そんな中で、カヤックというネット・デジタル領域のクリエイティブに特化した会社の代表である柳澤大輔さんからいただいたメッセージを是非、皆さんに紹介したいと思います。
拙著の書評としてではなく、企業の代表としての柳澤さんの考え方を是非、皆さんにご紹介したいと思った次第です。
ちなみに、彼が率いるカヤックという会社は、自社を際して「面白法人カヤック」と銘打っています。
では、柳澤さんからのメッセージです。

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「以下ちょっと長くなるのですが、この本を読んで改めて考えたのですが、カヤックの社会に対する問題提起は、br />"面白法人"というコピーに込められているのではないかと思っています。

実は、起業時に会社も一人の"法人"なんだという法律的な解釈を知って、br />なにげなく"面白い人になろう"と思って面白法人とつけたわけです。
が、その後、会社というルールがなぜ世の中にできたのか?ということを勉強していくうちに会社の中でも株式会社という存在は そもそも、株主が預けたお金を増やしてもらうためにできたということがわかりました。
だから、当然会社は利益ファーストになるわけで、それは構造上そういうものだということです。
そして、株式会社のもつ、売上や利益を目標として進む基本的な構造は、決して悪いことじゃないですし、
山田さんの本の中にある難病のケースでも目標の重要性が書かれていますが、そういう目標があるから、人は頑張り、人はときに挫折し、成長するということなので、株式会社も一種のスポーツみたいなものだと思います。

が、一方で、その仕組みが少し社会を大きく席巻しすぎていて、そろそろ古くなってきている(良いも悪いもなく、古くなってきている)中で、法人なのだから、収益の拡大を目指すのは当たり前だけど、カヤックはそこに"面白"という冠をつけてしまったことで、面白さを第一に会社としてがんばりましょう という、会社としてのメッセージが新しいのだと思います。

つまり、"老人法人"(80歳以上の社員しかいません。みたいな会社)とか、"ストイック法人"(とにかく俺らはストイックなので、給料はいりません。という会社)とか、そういう志をもった、いろんな会社が現われる社会になったらいいんだろうなと...。」

(面白法人KAYAC  代表取締役 柳澤 大輔 )

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●●法人という冠の発想は、まさに企業の「構え」だと思うのです。
企業である限り、収益を追求するのは当然として、その上で、何を探求するのかが問われているのだと思いますね。
僕は「理」(ことわり)という言葉を使います。
数理は数(かず)の「理」、心理は心(こころ)の「理」、物理は物(モノ)の「理」を探求する学問です。
理念とは、まさに「理」を念ずる(いちずに追い求める)ということです。
企業の理念、「構え」とは、何をいちずに追い求めるのかということではないでしょうか。

例えば、味の素さんならば、食(食卓やキッチン)というテーマを探求しているのだと思うし、
ダイキンさんは、空調(室内空気環境)を探求していると思います。
さて、これから、仕事を選び、会社を選ぶ皆さんにとって大事なことは、
まず、皆さん自身の「構え」について考えること、そして、皆さんが務める会社の「構え」を確かめることだと思うのです。
この2つの「構え」が一致することが望ましいわけですが、それは至難の業です。簡単なことではありません。努力も運も必要でしょう。
僕自身、いまもって探求の途上ですが、33歳の頃に、自分のテーマが何で、何を探求するのか、腹が座りました。
なので、焦る必要はないと思います。
ただ、いつも、そのことを心のどこかに留めて置くことは大事なことだと思います。

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プロフィール

名前:山田 まさる
株式会社インテグレート取締役COO
早稲田大学第一文学部卒。
PRプロフェッショナル。
2007年、藤田康人とともにインテグレートを設立、取締役COOに就任。05年に「ファイバー・デトックス」キャンペーンで日本PRアワードグランプリキャンペーン部門賞を受賞。08年に「魚鱗癬」啓発活動で同・日常広報部門最優秀賞受賞。

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