ここ数日の間で感じた地震に関連した"曖昧な言葉"を紹介したいと思います。
まず、昨日の朝日新聞のトップ記事で紹介されていた話。
福島第一原発の事故の影響で、「屋内退避」とされた20㌔~30㌔圏内では、避難する人と残る人が混在し、結果的に"取り残された"人たちは食糧の調達などが難しくなっているという。
今回の原発に対する避難勧告は、20㌔以内、20㌔~30㌔、30㌔以上という3層に区分されている。
その中で、中間に位置する「屋内退避」は、結果的に「曖昧さ」を含んでしまったということでしょう。

http://www.asahi.com/national/update/0323/TKY201103230384.html

同じくここ数日、原発事故関連の報道の中で野菜や水道水への影響について繰り返されるのが、
「直ちに健康に影響が出ることはない」というフレーズ。
聞いている方からすれば、「いずれ影響が出る可能性があるかもしれないの?」と聞き返したくなりますね。
そういう意味では、曖昧さを残してリスクを低減させようという狙いなのかもしれません。
ある種の風評に近い影響が出ています。
最後に、物議を醸しているACの広告。
今回の震災を意識した新しいバーションが流れ始めていますね。
「一つになろう」「ニッポンは強い」など、サッカーのニッポン代表やSMAPが日本国民に訴えかます。
"仁科さん母子のがん検診の呼びかけ"や"あいさつすると友達がぽぽぽ~んと増える"話と違って、震災に関する直截的なメッセージが繰り返されます。
思ったのは"一つになる"って、節電と寄付以外に具体的に何をすればいいのだろうか?

避難をするべきなのか、しなくてもいいのか。
食べたらダメなのか、気にせず食べていいのか。
気持ちはわかるけど、具体的に、何をすればいいのか。

メッセージには「気持ち」と「行動」が含まれます。
「行動」について解釈の余地を残したメッセージ。
「気持ち」ばかりが先行して、「行動」が見えないメッセージ。
冷静に判断を下すことが難しい状況下だからこそ、曖昧な言葉は避けるべきではないかと痛感する今日この頃です。

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プロフィール

名前:山田 まさる
株式会社インテグレート取締役COO
早稲田大学第一文学部卒。
PRプロフェッショナル。
2007年、藤田康人とともにインテグレートを設立、取締役COOに就任。05年に「ファイバー・デトックス」キャンペーンで日本PRアワードグランプリキャンペーン部門賞を受賞。08年に「魚鱗癬」啓発活動で同・日常広報部門最優秀賞受賞。

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