ad:tech Tokyo 2011 インテグレート・プレミアムセミナー開催レポート

セッション2複数のWEBメディアのコンテンツを活用したワンテーマ型ポータルサイト

「テーマポータルサイト」とは

石川大

石川大

鵜山雄介 氏

鵜山雄介 氏

石川:企業が自社に適したコミュニケーション戦略を立てるためには、オウンドメディア、ペイドメディア、アーンドメディアのトリプルメディアを組み合わせて検討する必要があります。

オウンドメディアで言うと、ROIの観点からフローの広告からストックの自社メディアへ、つまり、自社メディアのポータル化、非ブランドサイトへのシフトは企業の命題と言えるでしょう。テーマサイトとしては、会員数1000万人を超えるコカコーラパークが有名な事例です。

しかし、システム開発、コンテンツ制作、Webメディア運営ノウハウ、外部からの集客施策など、全てを自社で持ち合わせている企業は非常に少ないのが現実です。

その中で、「テーマポータルサイト」は、トリプルメディアの役割を持ちつつ、コストを押さえて効率よく運用できるので、企業の非ブランドサイト化を実現する新しい手法と言えます。

鵜山 氏:「テーマポータルサイト」とは、一つのテーマに特化してコンテンツを集約したサイトです。各媒体に散らばっている記事を、あるテーマに沿って集約した特集サイトと言うとイメージしやすいでしょう。

複数の媒体によるリーチが確保できている上、すでに読者を抱えている既存メディアから読者を誘導できるため、メディア数とコンテンツ数をコントロールすることで、初月から数十万単位のページビュー(以下、PV)を確保できます。さらに、お互いのリコメンド機能を持たせているので、他媒体をリコメンドしながらサイト内を回遊させていけるのです。

テーマポータルでの意識変容プロセス

テーマポータルでの意識変容プロセス

テーマポータルサイトの役割は3つあります。

1つ目は、訴求ターゲットの質的向上です。テーマでターゲットをセグメントすることにより、商品やサービスに関心が高いと思われる潜在顧客層へのアプローチが可能になります。

2つ目は訴求ターゲットの量的確保。コンテンツ型のメディアネットワークを活用することで、各メディアが保有するコンテンツ情報を積極的に摂取しにくるユーザーを誘引しアプローチできます。

そして3つ目は、広告以外のコンテンツ型アプローチです。編集コンテンツと同時に、商品やサービスの需要を喚起させるようなPR的な要素の記事を読ませることにより、潜在顧客層の関与度を高め、態度変容が起こりやすくなります。広告では意識的に到達しない人たちとのコミュニケーションが可能になります。

トリプルメディア: 2009年秋、日本アドバタイザーズ協会のWeb広告研究会が提唱した、現在のメディア環境およびメディア戦略を示すコンセプト。「トリプル」とは 1.企業が媒体費を支払って広告掲載する従来型の「ペイドメディア(買うメディア)」、2.自社サイトに代表される、企業が直接所有する「オウンドメディア(所有するメディア)」、3.SNSやブログ、ツイッターなど、信頼や評判を得られる「アーンドメディア(得るメディア)」、の3つのメディアを指す。

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