itg Voice

株式会社インテグレートCOO山田まさる

――情報の連鎖をつくるために大切なことは何ですか?

ワンショットで集中的に情報を伝えるマス広告とは異なり、枠外を使う連鎖型のIMCでは、情報が次から次へと伝わっていきます。ここで重要なのは、受け手側の気持ちで考えるということ。何を言いたいかではなく、聞いた人がどう感じて、どう動くかに視点を置くことです。
情報の連鎖・くちコミというと、どうしても伝言ゲームのように、発信者側から言いたいことをどう伝えていくのか、と考えがちですが、実際はまったく違います。情報は次から次へとそのまま伝わるのではなく、まず情報を受けた人の「スゴイ!」と思った気持ち・感動が、次の人に伝わっていくのです。私たちは、ある人の話を聞いて感じた気持ち・感動を次の人へと伝えているのです。

画像

――どのような思いで執筆したのでしょうか?

自分がこれまでやってきたPRを一度たな卸しして整理しておきたかったというのが一つ目の動機です。二つ目は、自分たちが行っているPR発想のIMCを世の中に問う、そんな思いで執筆しました。教科書的なものではありませんし、手法や戦術の話でもありません。専門的な知識がなくても読みやすいように、事例を引きながらマーケティングコミュニケーションの考え方や取り組むべき姿勢について、実践者の立場から書いたものです。
読者として一番意識したのは、一般企業で商品企画や販売促進、宣伝、PRなど、何かしらマーケティングに接点のある方。現在取組んでいるマーケティングの仕事に問題意識を持っている方。広告宣伝費のために潤沢に予算がある大企業の方だけでなく、そんなにマス広告の予算が取れないという方たちにも、届くと嬉しいと思っています。
読者としてもう一つ想定したのは、PRに従事している若い世代の人たちです。自分たちが今取り組んでいるPRが、この先どこに向かっていくのかを提示している本は、これまでになかったと思います。こういうことが実際に行われている、こういうことをしている会社があるということを、知ってほしいと思いました。少し大袈裟かもしれませんが、若手を勇気付けるという気持ちです。
この本を読んでくれた若い世代のPRプロフェッショナルが、「超PR」のその先を目指してチャレンジしていく、そんなきっかけになるとうれしいですね。

back

ページの先頭へ