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株式会社インテグレートCOO山田まさる

――タイトルの「脱広告・超PR」とはどういう意味ですか?

「脱広告・超PR」は、PRの発想から始まった私たちインテグレートの仕事を表現しています。
これまで、マーケティングコミュニケーションの現場で、広告偏重だと感じることが良くありました。そのときの気持ちを一言でいえば、マーケッターやプランナーの発想が「広告枠」ありきになっているのではないか、ということなんです。
広告という枠をいったん取り払ってマーケティングコミュニケーションを考えてみませんか。それが「脱広告」に込めた意味です。この本では、15段(新聞)、15秒(テレビ)といった広告枠に囚われないコミュニケーションのあり方を一貫して追求しています。
一方PRは、マーケティングコミュニケーションの中では、傍流という感じがありました。実際、メディアとの付き合い方にしても個人のリレーションが基本で、ビジネスの視点で見ると、不確実な要素が多く、本流にはなり得なかった。しかし、PRの不確実性をできる限り取り払いながら、PRにしかできない機能をたたせてマーケティングコミュニケーションに活用していけばビジネスとして十分成り立ちますし、そうあるべきです。これからのマーケティングコミュニケーションにはPRが益々必要になってくるはずです。PRを単独で走らせるのではなく、IMC(統合マーケテインングコミュニケーション)の中で生かしていく、それが従来型のPRとは違う、「超PR」なのです。

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――もう一つのキーワードになっている「連鎖型IMC」とは?

従来型のマーケティングと「連鎖型IMC」の違いは、一言で言えば、刷り込み型と連鎖型(対話型)の違いです。「伝えること」を目的に、情報の提供を繰り返す従来型に対して、連鎖型では、「人を動かす」ことを目的に、動機付けとなる提案をして、情報の連鎖を広げていくのです。説得力のある情報の構築と、情報が連鎖していく仕組みをつくることによって、最終的に消費者を動かす、それが「連鎖型IMC」です。
そこで着目すべきは、マスコミによる話題化と、それに対する情報の反響です。マスメディア、WEBメディア、SNSやブログなどのくちコミサイトを統合的な戦略の中で組み合わせて、コミュニケーションを連続させていく。マスメディアを起点に、WEB上での対話を活性化させながら、消費者の行動を導いていく。こういったマスコミとくちコミの“協奏”で、情報伝播の大きなうねりを作り出していく、というダイナミックなフローが「連鎖型IMC」の特徴です。
一般的に、ブログへの期待が大きくなりすぎているきらいがありますが、ここは反響板だと考えています。ブログは一般消費者の声であり、マーケッターにはコントロールできないメディア。マスマーケティングにおいては、あくまでもマスコミがあっての反響だと捉えています。

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