Event Report イベントレポート

イベントレポート 2012.01.25

ad:tech Tokyo 2011 レポート

去る10月27日、28日にザ・プリンス パークタワー東京にて開催されたad:tech Tokyo 2011に、インテグレート代表として参加してまいりました。

芦田 優香

株式会社インテグレート
メディアソリューション部

芦田 優香

ad:tech Tokyo 2011 レポート
2012.01.25

去る10月27日、28日にザ・プリンス パークタワー東京にて開催されたad:tech Tokyo 2011に、インテグレート代表として参加してまいりました。

アドテックは、デジタル時代におけるマーケティングの最新事例、テクノロジーを紹介し、その未来の展望を討論するイベントです。前回に引き続き、サービスプロバイダ、ユーザー企業、広告代理店、コンサルティング会社など様々な立場からの登壇者が入りまじり、非常に白熱したセッションの数々を目の当たりにすることができました。

<今回の特徴>

◆新たな“ソーシャルメディア”の出現で加速するリアルへの回帰

2011年のad:techは、ソーシャルメディア、とりわけFacebookに話題が集中していました。

これまで日本で流行してきた、GREE、mixi等の匿名性の高いSNSは、リアルと断絶し、「キャラクター化された」人格とコミュニティーが存在する「独特の」世界であったと言えます。それに対して、Facebookは自分の立場を明らかにし、リアルな人間関係を基軸に形成されたネットワークであり、「オフラインの生活を更に豊かにする」役割を果たしているという点で、これまでのSNSと大きく異なります。

Facebookの登場により、リアルとソーシャルは密接に相関し、人々の生活は更に豊かなものになりました。人間関係を基軸に形成されたソーシャルネットワークは、オフラインでの交流まで促進しているのです。

現に、Facebook Asia PacificのErik Johnson氏は、クロージングキーノートプレゼンテーションにおいて、「Facebookは現在の人間関係だけでなく、同窓の友人など、いまは疎遠になっているかつての友人との交流も可能にする。また、Facebook上でのつながりを通して実社会での交流も活発化する」と発言されました。また、「ソーシャルメディアの本質は?2011〜マーケティング活用における成功と失敗〜」ではサントリーホールディングス株式会社の坂井 康文氏は「皆さん、ソーシャルメディアを利用し始めて、飲み会の機会が増えていませんか?」と会場に問いかけ、多くの賛同を得ました。

(写真1)
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このトレンドはソーシャルメディアに限ったことではありません。位置情報ゲーム「コロプラ」を運営するコロプラの千葉功太郎氏は、位置情報サービスの活用に関するセッションにおいて「インターネットで『人が動かず、モノが動く時代』ではなく、『モノが動かず人が動く時代』を作りたいという気持ちでサービスを運営している」と発言しました。現にここ1年で台頭してきたキーワード「O2O」を体現するグルーポン、コロプラ等もインターネット上のサービスでありながら、人々のオフラインでの購買活動やアクションを充実させるのに一役買っています。

これらのセッションを通じ、人々がインターネットの中に求めているのは、「オンライン上で完結するエンターテイメント」から、「現実世界の生活を充実させるためのツール」へとシフトしてきているのではないかと感じました。

O2O:Online to Offlineの略。主にEコマースの分野で用いられる用語で、オンラインとオフラインの購買活動が連携し合う、または、オンラインでの活動が実店舗などでの購買に影響を及ぼす、という意味を持つ。

<総括>

O2Oサービスの台頭からもわかる通り、ソーシャルメディアが、たとえインターネットに販売チャネルを持たない企業にとっても有効なマーケティング手段の一つであることは間違いありません。自社サイトやFacebookを通じて、ブランドとのエンゲージメントを創出できるようになるからです。更には実名と紐づいたビッグデータを取得できるようになったことにより、今後インターネット上のマーケティング施策の可能性は飛躍的に拡大していると言えます。

マーケターはインターネットを購買活動の主戦場としてだけでなく、ブランドエンゲージメントを最大化する場としてとらえ、ユーザーに歩み寄っていくことが必要不可欠であると感じました。

ビッグデータ:ボリュームが膨大であると共に、構造が複雑化することで、従来の技術では管理や処理が困難なデータ群を指す概念のこと。