Event Report イベントレポート

イベントレポート 2015.08.06

【セミナーレポート 】7/23(木) インテグレート主催「カンヌ国際クリエイティブ・フェスティバル2015知見共有会」

【セミナーレポート 】7/23(木) インテグレート主催「カンヌ国際クリエイティブ・フェスティバル2015知見共有会」
6/21~27に開催されたカンヌ国際クリエイティブ・フェスティバル。インテグレートでは毎年、CEO藤田とプレゼンテーションによって選抜された社員何名かで視察に行っています。今年も4名が参加し、現地で多くの最新事例に触れ、世界のマーケティングの最新潮流を感じてまいりました。

知見共有会では、今年のアワードの傾向を以下3つにまとめ、分析させていただきました。

1.“Social Good”の加速

昨年までは、同じ“Social Good”という切り口でも、どちらかというと地球環境の保全という概念に関わる、「サステナビリティ」「環境破壊」「エネルギー問題」など“Earth Good”なテーマが中心でした。今年は「グラスライオン」が新設されたことにはじまり、人に関わる、「人権」「差別」「人命」など“Human Good”をテーマにした作品が数多く登場しました。

また、営利企業だけでなくNPOなどの非営利団体のキャンペーンが多く受賞していたことも特徴のひとつです。

2.部門を超えた複数受賞作品の減少

ゼロというわけではないですが、過去何年かに比べ、1つのキャンペーンが部門を横断して受賞することが少なかった印象です。

3.R/GAの躍進、日本勢の苦戦

R/GAとは、ニューヨークに拠点を置くクリエイティブ・エージェンシー。R/GAの強みは、コミュニケーション領域のみならず、代理店でありながら実際に商品・サービス開発部隊を持っており、初期段階からトータルで支援している点が他に類をみない存在となっている要因です。今回のカンヌでも多様な部門で30以上の賞を獲得し、Agency of the yearを受賞しました。

一方、日本勢は苦戦を強いられた印象です。 世界の流れである“Social Good”なキャンペーンを打って日本で響くのか、日本人の心を動かすことができるのか、大きな課題だと感じました。実際にカンヌでお会いした日本企業の方々が、口を揃えて「うちの会社ではこのテーマには乗れない、リスクがありすぎる」とおっしゃっていたとCEO藤田も話していました。

まとめ

全体を通して“Social Good”が全面に出ていたという印象です。しかし、フェスティバル開催中のセミナーでプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)のグローバルCMO、マーク・ピッチャードが「“Social Good”をテーマにしたキャンペーンは結果に過ぎない。重要なことは、“Human Insight”を緻密に探っていくこと。はじめから、“Social Good”のテーマありきでは、マーケティングを見誤る。」と述べていたとのこと。

これを聞き、世界では“Social Good”なテーマが人を動かす大きな鍵であるため、テーマがそちらに向くだけで、やはり大切なのは人々の心を動かすためにインサイトを探っていくことであると再確認したと、カンヌ視察メンバーも言っておりました。従来からインテグレートでは、“Human Insight”を多面的な視点で導出し、人を動かすマーケティングストーリーの設計、エグゼキューションの実施を目指しています。世界の流れに違わず、これからもクライアントの皆さまの「人を動かす」お手伝いができればと考えています。
(文:広報室 藤野圭子)