Event Report イベントレポート

イベントレポート 2015.07.02

【Cannes Lions 2015 レポート】PROMO&ACTIVATION、DIRECT、MOBILEの3部門での注目作品

本年も、CEOの藤田をはじめとした弊社スタッフ総勢4名がCannes Lions International Festival of Creativityに参加してきました。

今年は会場入り口のメイン看板がデジタルサイネージになった他、授賞式のステージも背面だけでなく上から下までデジタルサイネージで覆われたつくり。
発表ごとに切り替わる演出に、大盛り上がりだったようです。
“デジタル”というものが特別ではなく、当たり前に生活に根付いてきたということを、ここからも感じることができますね。

さて、そんなお祭りも無事終わった7月、現地から届いたレポートを一部ご紹介したいと思います。

【Cannes Lions 2015 レポート】PROMO&ACTIVATION、DIRECT、MOBILEの3部門での注目作品

【PROMO&ACTIVATION】

■グランプリ
Volvo UK「LIFEPAINT」(イギリス/Grey London)

自転車事故を防ぐため、クルマのヘッドライドに反応して白く光るスプレーをVOLVOが開発。
試験的に配布したところロンドンを中心に評判となったため、一部販売もしたところソールドアウトするほどの人気商品に。
世界展開も検討されているそうです。

■ゴールド
Liga Contra El Cancer(HAPPINESS BRUSSELS/Belgium)

ビーチでの日焼けによる皮膚ガンを防止するため、ビーチに巨大な仮設の建物を用意し、その建物の日陰部分にいくとWi-fiにアクセスできるという仕掛け。
固いメッセージで啓発をするのではなく、人が動きたくなる仕組み(ビーチでWi-fiにつながる)を用意し、行動が起きることで結果メッセージが伝わるという設計にしたことが評価されました。

【DIRECT】

■グランプリ
VOLVO「INTERCEPTION」(USA/GREY NEW YORK)

INTERCEPTION(妨害・横取り)。
2015年のスーパーボウルで物議を醸した、「史上最強の乗っ取りCM」。
「新型のVOLVOXC60。あなたはこのクルマがだれ(ex:家族や恋人など)にふさわしいと思いますか?スーパーボウルでほかの自動車各社がCMを流しているまさにそのタイミングで、ハッシュタグ「VolvoContest 」を付けてつぶやいてください」
この指示通りにつぶやくと、その中から1名に新型VOLVOが当たるというキャンペーン。
Interceptionというタイトル通り、今までの車の広告、スーパーボウルCMの形を壊す新しいアイディアの面白さが評価されたようです。

■ゴールド
MARC DORCEL「HANDSOFF」(France/BETEC +BETEC DIGITAL)

こちらは、授賞後日本でもかなり話題になっている作品ですね。
ヨーロッパのアダルト動画の企業のMARC DORCELが行ったキャンペーン。
有力なアダルト映像が無料で視聴することができる!ただし、その映像を見続けるには「キーボードに両手を置き続ける」ことが条件(キーボードから両手を離すと、無料のアダルト画像が見れなくなる)。
話題化⇒トライアル⇒購買が感覚的に上手く繋がるように設計された秀逸なキャンペーンです。

【MOBILE】

■グランプリ
Google「CARDBOARD」(USA/Google Mountain View)

開発者向けのイベントGoogle I/Oで発表された折りたたみ段ボール製のバーチャルリアリティ体験用のヘッドセット(簡易版オキュラスリフトのようなものですね)。
子供が家の中にある段ボールでつくったようなアナログなプロダクトなのですが、モバイルを差し込むことで簡単にVR体験ができ、しかも低価格であるということで話題になりました。作成方法も公開されているので自作もできるところがポイント。
最新のテクノロジーを「Democratize(民主化)」したことが、高く評価されました。

Google Cardboard – Google
URL: https://www.google.com/get/cardboard/

まとめ

PROMO&ACTIVATION部門、DIRECT部門でグランプリをとったキャンペーンのリードエージェンシーであるGREYは、今回沢山の賞をとっています。
今年のカンヌでは今までとは違い、受賞作品を作っている組織が、アドエージェーンシーだけでなくNPOや大手IT企業、独立系エージェンシーなど多岐に渡っていました。名前をはじめて聞く企業も多い中、特にGREYのこの打率の高さはすごいと思いました。しかも特定のブランチに集中するわけでなく、グループとして別々の国で機能していることがさらにすごい。この快進撃の秘密を知りたいものです。

また、この3部門を通して、昨年からの「最新技術を“どう”つかうか」「“どういうシチュエーション”であれば違和感なく広がるか」という部分がきちんと考えられているキャンペーンやプロダクトが評価される流れは引き続きあると感じました。
もはや、「テクノロジーがすごい」だけでは評価されず、それがブランドストーリーや商品の文脈にのっていることがとても重要となってきていますね。